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のりこのスウェーデン研修日記 (2004年)
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4月20日 「リーラ・グンマ」
入居者7人は相変わらず元気だった。私が来る直前に数人が続けて亡くなったので、少しでもホームを離れると心配で仕方がない。それだけ自分の気持ちがここにあるという証拠かしら。
ホームに着くとHjordis(ヨールディス)が車椅子でグルグル周りながら泣き叫んでいた。彼女はかなり大きな声を出せるので、ホーム中に響き渡っている。私がどうしたの?と話しかけにいくと、すぐ傍にいたMaud(モウド)が困ったような顔をして近づいてきた。
「彼女は一体どうしたのかしら?」と言うので、少し一緒にお話しませんかと誘った。Hjordisはすぐに泣き止み微笑んだ。彼女が泣いたり叫んだりするときは必ず、話し相手などを必要としている時だ。その際は誰かが話しかけてあげるとほぼ状態は落ち着く。だからと言って、いつでも誰かが彼女のところに飛んで行ける訳ではないのが問題なのだけど。
3人で話している最中に、私がMaudに「彼女はもうすぐ96歳になるのよ」と教えてあげると、とてもびっくりして「リーラ・グンマ、リーラ・グンマ」と言って優しくHjiordisを抱いた。日本語で言うと「小さな可愛いおばあさん」という意味だけれど、そこには相手を愛しく思う意味が含まれていて私はとても優しい気持ちになった。
その後もHjordisはしばらく落ち着き、夕食時には自分のバナナを手でちぎって皆に配る努力をしていた。その様子がまた私達にはとても嬉しくて、お礼を言ってちぎれたバナナを受け取った。
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