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のりこのスウェーデン研修日記 (2004年)
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5月22日 「緊迫した空気」
ここ数日の間で、グループホームではいろいろな変化があった。
Hjordis(ヨールディス)の具合が急に悪化し、食べ物も受け付けなく、ベッドの上で言葉にならない言葉を唸り続けているようになった。投薬その他、出来る限りの処置をしたが様子は変わらない。
Ingrid(イングリッド)は盲目でこそすれ、3ヶ国語も話し、歌の歌詞も職員が忘れた分まで教えてくれるような頭脳明快な人。しかし、この数日で精神的な混乱が激しくなり、部屋から出てくる時間が短くなってしまった。彼女の娘が毎日のように施設に来ては一緒に食事を取ったりしつつ様子を見ている。
いつも一緒に行動をしていたMaud(モウド)はその状況が少し分からないようで、何故部屋から出てこないのかずっと心配している。何となく、全体に漂う緊迫した空気。いつもと同じように振舞っている職員からも、敏感な人は何かを感じ取ってしまうのかもしれない。
職員も「自分には一体何が出来るのだろう」と悩むばかり。それでも仕事の時間が終わると、「よし、明日ここに来るまでは考えるのを止めた!」と言い聞かせるように施設を出る。スウェーデン人は、仕事と私生活をはっきり区別している人が多いが、やはり気に掛かることは皆一緒なのだと思った。でも、引きずっていても自分の余暇までもが暗い気持ちになる。そうするとそのまま仕事に来ても良いことはない。しっかり気分転換しなくちゃ!という事。それには大いに同感。
後ろ髪を引かれつつ、ホームを後にした。
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