給与も男女平等??
日本の多くの新聞記事や書物を読むと、スウェーデンはもっとも男女平等な国であると書いてある。果たしてそうなのかを調査してみた。
調査の結果、福祉についても、教育についても、そして職業の待遇及び給与面についても、男女差があることが判った。特に顕著なのは同一職業における男女の給与差である。
下記に図面で比率を記載した。比率数字は男性の給与に対する女性比率を示す。
| 職 種 |
比 率 % |
職 種 |
比 率 % |
| 建築作業員 |
84 |
医者 |
82 |
| 専門部の部課長クラス |
84 |
軍人 |
81 |
| 建築、大工 |
83 |
セールスマン |
79 |
| 関税職員 |
83 |
企業経理課職員(大卒) |
77 |
| 法律家 |
83 |
会社社長 |
73 |
ここに記載した数字は一例であるが、例えば、病院に勤務する看護士たちの給与比率は、男女による給与差もあるが、さらに同じ女性同士でありながら病院の正職員と、人材会社からの派遣職員とでは、給与に大きな差がある。
ストックホルムの南病院( Södersjukhuset
)に勤務する、41歳の看護士女性は10年以上の勤務経験を持っているが、月給
Skr 18 000:-
と超過勤務手当てが付く。しかし、派遣会社からの看護士で、経験年数がすくないのにもかかわらず、給与は一時間当たり
Skr 50:- 多い。つまり派遣職員は、正職員よりも月に約
Skr 8 500:- 多いことになる。さらに同じ正職員の看護士でも男女差は平均10%近くある。この女性は、現在の病院での勤務には満足しているが、給与差があまりに大きく、病院を一度退職し、派遣社員として同じ職場に戻り勤務することを検討しているという。
病院勤務者、消防士、警察官などもストレスが多く、危険を伴う仕事をしているのに、他職業勤務者よりも、なぜ給与がすくなくなければならないのか理解に苦しむと苦情が多く、組合への抗議が多くなっている。しかし、組合幹部自身が高い給与を得ている現状では、組合はそれほど真剣に取り組んで、経営者側との交渉をしてくれないという。
例外もないわけではなく、例えば地下鉄電車やローカル電車の運転手、駅勤務職員などは、勤務年数による差はあるものの、男女同額給与である。ただし、事務職員には男女差がある。
参考までに、総評の会長は、毎回選挙で社会党が政権を握ると、必ず労働大臣などに選抜されることから、政府や企業経営者に対して、組合員のために親身になって戦わないことは、将来の大臣職を考慮すれば、理解できないこともない。
(SCB.DN.SDB 参照 2004年12月18日 記載)
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