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学校と教育 (2004年)

 
ストックホルム県内の基礎(小、中学校)学校と高校の教員約20%が無資格教員:

スウェーデンの教職員組合が、ストツクホルム県内の各コミューンに現在勤務している、教員の資格の有無について調査たところ、19.3%の教員が教員試験(卒業試験を意味します)を受けていないと判明、更にその内の9.5%が無資格者であることが判明しました。(この無資格者とは、教育大学などの教員資格を得られる学校で勉強していないと言う意味です。)

臨時教員と呼ばれる無資格教員(上記に記載する両者を示します)は、毎年増加しています。その理由は、正規の資格を有する者を採用するよりも、無資格者を採用する方が給与が安く契約できることです。さらに臨時職員はパートタイム採用を建前としていますから、必要ではなくなった時は、いつでも職員整理の対象にする事ができる利点がコミューンにあります。これは正規職員として採用した場合、スウェーデン教職組合と雇用者との雇用契約に準じた採用条件を満たさなくてはならず、簡単に職員の首切りが出来ない事と、給与規定の問題があるからです。

実際には資格を有する職員不足ではなく、実際に資格を有する教職員は失業中で、国から失業手当を受けている状態です。有資格者を採用しないことは、生徒たちへの教育が教育庁の基準を保持できないことになり、全国試験でも明確になっているのは、生徒の知識レベルが毎年下がっている事です。

当然基礎教育を受けた生徒たちの一部は、成績が基準に達していない事から、高校進学が出来ないことになります。更に高校から大学への入学資格も基準に達していないことになります。

無資格教員は、人員派遣会社からコミューンに派遣されている訳で、本人がどの程度のレベルなのかの検査などはされていないのが実情です。例えば、ウプサラにある教職員派遣会社には、常に無資格教員が約600人登録されています。この会社の職員によると、コミューンから電話が入ると、たとえ一日のみでも職員を派遣するとの事で、その派遣職員から授業を受ける生徒たちが、コミューンが経費節約で、資格教員を採用しなことから、一番の被害者になっていることになります。

派遣会社教員の臨時採用は、経済的にみれば短期採用であり、経費は正規職員の給与と比較した場合、臨時採用期間中は高いことになりますが、全体からみれば経費節約になると、ある学校長は発言しています。臨時派遣教員の場合、多くは現在教育大学で勉強中の生徒が、なんらかの事情で休学している者が多いと会社は説明しています。しかし、無資格には変わりはありません。

教職員の給与はコミューンが支払いますが、失業手当は国が支払うシステムに問題がある訳です。コミューンは資格職員を採用しなくても、失業による経費は一切負担がありませんから、当然給与の低い職員を臨時採用することになります。

ちなみに、スウェーデンの教員教育は、短期で3.5年、高校のスウェーデン語学科、または社会学科の教員の場合は、5.5年の教育を受けなければなりません。

  (DN.LT.SCB 参照 2004年11月8日 記載) 
                    

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