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学校と教育 (2005年)

 
生徒間と教師への校内暴力が増加:

外国移民者が増加し、一つの学校に各種の国籍の生徒が集中し、言葉の理解力が十分でない生徒が多い学校は、校内暴力や犯罪も増加、更に教師に対する暴力も増加しています。ある種の国籍の男子生徒は女性に対する見方が閉鎖的で、特にイスラム教系統の生徒は、女子学生のみでなく、女性教師に対しても、偏見の見方をしていることも、校内暴力の増加と関係しているとみられています。

教職組合の年間報告によると、教師4人に1人の割合で、以前に比較するとある程度環境は良くなったと答えていますが、その反面いまだに10人に1人の割合で、何らかの脅迫や暴力行為を受けたと報告しています。

問題は調査によると学校環境については、わずか40%が、ある程度満足していると回答していることです。そして脅迫や暴力により、教師の病気休暇が増加しており、10%が一ヶ月以上の病気休暇をしていること。さらに女教師では男性に比較して、倍の教師が病気休暇していることです。休暇をとっている教師の空きはそのままで、残っている教師がその分を補うことにより、仕事も増加し、個人負担が増加しています。それが更に病気休暇を多くし、悪循環を繰り返しています。休暇の取る一番の原因は、教師が生徒から脅迫を受けていることです。

調査では、教師の11%が生徒から脅迫を受け、昨年も一昨年も同率であり、3%が実際に暴力を受けたと報告しています。2%は身体に性的な嫌がらせを受け、29%が何らかの嫌がらせ(いじめなど)行為を受けたと回答しています。
ちなみに調査結果では、64%の教師が現在の仕事に満足し、12%はいずれ退職したいと考えています。9%の教師が長期病気休暇中、75%が肉体的または精神的に病気でありながら学校勤務をし、その理由を生徒に対する義務と責任感からだと答えた教師は49%いました。

この調査は1200人の教師を対象に実施されたものです。

生徒による学校の器物破損の損害も大きく、ストックホルム県内のみで、毎年最低30校の修理に終われていると資材課は報告、2003年のみで1619件被害報告がありました。特に被害が多いのは週末で、月曜日の朝は被害届が集中すると担当者は報告しています。

スウェーデンは冬に寒さが厳しく暖房と防音を兼ねた窓は、三枚硝子で1
²当たり Skr 3000:−と高価です。普通の窓は一個あたり Skr 635:−ですからいかに高価なのかが計算できます。ちなみに被害の一番多いのは窓の破損で、ストックホルム・コミユーン内の学校のみで年間 1千万クローネの被害額でした。盗難では2003年には、届け出のあったのが595件でした。

ストックホルムの教育委員会の犯罪統計からみると、生徒の犯罪は不登校から始まって、暴力、恐喝、窃盗などの犯罪に繋がっていることが多いと報告しています。

義務教育学校の9年生(日本の中学校3年生に該当)生徒で、10日以上の不登校をした生徒の4人に一人は、数ヶ月後には恐喝犯罪を犯しています。二人に一人は暴力行為をし、三人に一人は窃盗犯罪を犯しています。

不登校生徒は男子生徒よりも女子生徒に多いです。この統計は9年生1万人を対象としたものです。調査では、34%の女生徒、29%の男子生徒が不登校を時々していました。高校になりますと、59%の女生徒、57%の男子生徒が不登校をしており、犯罪は麻薬や性犯罪と繋がっています。

     ( LT.DN.ST 2005年1月15日 記載 )

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