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痴呆症について (2004年)

 
痴呆症情報

スウェーデンの痴呆症について、新聞や書籍にいろいろと記載されていますが、ここでも一部、痴呆症についての最近の状況について報告をします。下記の記載は、数人の高齢社会福祉研究者による報告の一部です。

痴呆症は、高齢者の病気の中でも、もっとも介護と治療が困難な病気の一つであり、高齢者病の1/4が痴呆症です。少なくても現在約15万人から20万人近くの人が障害を受けていると言われ、毎年少なくても2万人近い高齢者が痴呆症になっていると予測されています。

年齢的な統計を見ますと、時には48歳で痴呆症になった若年痴呆症障害者もまれにはいますが、多くは65歳から69歳の高齢者の約1%が、何らかの痴呆症障害を受けています。また70歳から75歳の高齢者の3%が、同じく何らかの痴呆症障害を受けています。

痴呆症と言われる障害は多くの種類がありますが、もっとも多くの高齢者が障害を受けるのが、アルツハイマー型痴呆症です。痴呆症と言われる障害の約半数に当たります。次に多いのが前頭葉障害、つまり脳梗塞による脳内出血型痴呆症です。両方の障害を前後して受ける人も多くなっています。しかし、中には例外としてパーキンソン型痴呆症、レーヴィボディー痴呆症などが見られます。

スウェーデンの場合、アルツハイマー型痴呆症の約70%に当たる高齢者が、家族またはその身内によって介護を受けています。この数字は80歳以上の高齢者では、もっと多くなっています。
痴呆症についての十分な知識がなかったり、介護方法などを知らない、一般家庭の多くは大変に苦労しています。

さらに独身生活をしている高齢者で痴呆症の場合、家庭訪問してくれるのは一日に数回、しかも毎回わずか5分から10分程度の短時間の訪問を受けているのみで、世間話をしたり、コヒーを一緒に飲んだりする時間はホームヘルパーにはなく、冷凍食をレンジで暖めた後、テーブルの上に置かれたのを一人寂しく食べるのみ。食欲もなくなり食べ残す老人が増加し、栄養失調に近い老人も多くなりました。これらの高齢者は大変に孤独な生活を強いられています。

以前には見られなかった老人達のボランテイァが増加し、それを当てにしているコミューンの政治家達の頭は経費節約のみ。10年前のスウェーデンの高福祉社会は、今は語ることも出来ない状況が多いです。家庭構成の事情で、娘や息子が実家よりも遠い地域に生活しているなど、自分の両親を見られない状況が多く、今後さらに増加していく高齢者と平行して、痴呆症老人も増加します。この先スウェーデンの高齢者福祉対策は暗区なると予測され、老人達の将来は安定したものではないと思われます。

( FOU 研究発表資料参照 2004年12月29日 記載 )

                   

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