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福祉情報(2005年)

 
スキャンダル?? 
  
オンブズマン、コミューンの政治家及び福祉課のいじめを受け強制自主退職 !!! 

スウェーデンは民主主義で国民の言論の自由を尊重し、個人の能力を正しく評価している国であると、一般的には認められています。しかし、それは外交的な表面にすぎず、内部では他の国とそれほど変わりません。

スウェーデンは、世界に先駆けて「オンブズマン制度」を導入したことで有名ですが、官庁を含めて情報公開制度を取り入れ、国民の言論の自由を認めていながらも、時には官庁やコミューンにとって不利な場合は、職員へ間接的または直接的な「いじめ」「嫌がらせ」を行い、職員自身が耐えられなくなって希望退職するのを待っている事も珍しくはありません。

実質的には強制定職させているのと同じです。多くの場合、コミューンは強制退職理由を、意見の相違、見解の不一致、共同作業が困難、役所へのロイヤリティー(忠誠心)不足などが原因だと発表していますが、それらのほとんどは言い訳に過ぎない事が多いものです。

もっとも中立性を重要視されている、高齢者のためのオンブズマン(高齢者オンブズマン)ですら、福祉課管理職員や政治家達のいじめで、自主退職の手続きを強制的にさせられた職員がいます。それは、ソルナ・コミューンの高齢者オンブズマンです。全国で最初の高齢者オンブズマン制度を活用して、専門職員を採用したのは、ほかならないソルナ・コミューンです。マスコミにも大きく取り上げられ、一時は全国で会社企業の発展に一番寄与しているコミューンとまで評価され、政治家達自慢のコミューンでした。

高齢者オンブズマンとして採用された職員に、リーセン ヘールゴールド( Lisen Herrgård )がいます。彼女は、ソルナ・コミューンの広報機関紙や町の案内広告塔、HPサイトなどにも顔写真付で紹介され、一時はソルナ・コミューンの顔とまで言われました。

しかし、今年にはいり、オンブズマンとして調査中の高齢者施設で問題が発生し、国が規定するサラ法違反が確実になり、オンブズマンはその施設を告訴したと福祉課に報告しました。サラ法とは、ソルナ・コミューンが、民営化委託をしていた高齢者施設で起きた問題をきっかけに、国よって発足された法律です。
サラ法については、次のサイトを参考にしてください。
http://fukushi-sweden.net/welfare/fukusi.joho/2005/sala.05.html

それと同じ問題を今回もマスコミに知られて、コミューンのイメージを破壊されては困ると判断したソルナ・コミューンは、オンブズマンを急遽、共同活動困難として希望退職処置をしました。

しかし、オンブズマンは、コミューンの退職理由の発表が正しくはないと抗議、新聞のインタービューにて退職理由の事実を公表しました。それによると、上記に記載したサラ法違反の告訴を阻止するためにコミューンから「いじめ」が始まり、本来のオンブズマン活動を阻害し、それに耐えられなくなった本人が、希望退職をせざるを得ない職場環境になってきたと答えています。コミューンは政治家を含めて、そのような事実はないとしながらも、本人の希望退職という形で、実際にはSkr 908 800;−を退職金として支払い、彼女の口封鎖をした訳です。

しかし、今回の問題が公表された後、オンブズマンは過去4年間、オンブズマン本来の職務とは、中立的な立場で遂行すべきなのに、福祉課からいつも指示が出て、職務が実施できなかったと発言しています。今年4月5日にコミューンは彼女を強制自主退職させましたが、彼女が看護組合に援助を依頼、組合交渉で、コミューンは上記の金額を支払う事に合意して、彼女を退職させたものです。

新聞に記載され事実が公表されてから、憤慨した市民や高齢者達から、コミューンには苦情電話が殺到しました。その時の退職に関する説明も、彼女と福祉課との共同作業の困難を理由としています。しかし、彼女は「福祉課職員と政治家による、いじめだ」と発言、コミューンは、そのような事実はないと否定しています。

ソルナ・コミューンの高齢者協会は、高齢者はオンブズマンに対しての信頼感があり、オンブズマンは、よく高齢者のために活動していたと、また福祉課職員及び政治家達は、苦情や抗議に対応できるだけの精神的余裕が無く大人げない、更にコミューンの処置を理解できないと発言しています。

市民からの抗議が続いて、ソルナ・コミューンは一時的処置として、6月1日に身体障害者コンサルタントをしている男性を、高齢者オンブズマンとして半年間期限付きで採用しました。

ストックホルムのホームページの管理人である私は、その事実を更に正確に確認するため、前オンブズマンの過去の報告記録を入手し拝読しました。過去の記録は実に正確に明細が記録されており、高齢者施設の介護状況報告、入居者や家庭介護している家族の意見も、直接インタービューした記載があり、ありのまま記載されていました。ところが昨年2004年の記録から記載内容が減り、さらに今年は1月と2月の報告書のみが記載されています。この時点ですでにオンブズマンとしての活動に支障があり限界があったものと予測されます。

スウェーデンの高齢者オンブズマンをモデルとして、日本でもオンブズマン制度が採用され始めたと聞いておりますが、中立性を保持し、政治や福祉課などの統制のない、自由な活動が保障されている事を期待しています。

   ( ML. 2005年6月24日 記載 )

追記:
2005年6月21日付けの地方新聞に、上記元高齢者オンブズマンであった、リーセン・ヘールゴールドが、ソルナ・コミューンより強制自主退職させられた事に、多くの市民から、彼女を指示する手紙やハガキを書いたり電話を彼女にしました。その市民の応援に感謝する投稿が記載してあり、市民の信頼と応援に対して、辛かった気持ちを勇気付けてくれた事をとても感謝しているとありました。( ML.2005年6月25日 記載 )

追記:
2005年6月28日付けの地方新聞に、新しく任命された高齢者オンブズマンについて記事が載っていました。それは身体障害者のコンサルタントをしている男性についてでした。彼がが車椅子を利用する障害者であることを皮肉って、ソルナ・コミューンの女性社会党議員が「高齢者オンブズマンは、高齢者の家庭を訪問しなければならいないが、全ての建物にエレベーターは設置されていませんよ」と発言をしました。

この発言について、他の党派から厳しく批判されて、彼女は議会で謝罪をしました。ソルナ。コミューンの社会党代表者は、党派間の嫌がらせと争いに過ぎないが、この発言は現実にオンブズマンの活動において、家庭訪問の不便がある事を指摘したもに過ぎないと弁明しました。  ( ML 2005年6月29日 記載 )

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