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福祉情報(2006年)

  ホームページ訪問者からの質問に解答:その2.

質問:
日本では軽度の認知症は在宅で家族が介護し、重度になり家族介護が困難になってから施設入所やグループホームを模索する傾向がある。スウェーデンでは軽度の認知症から重度の認知症に移行していく過程でどのように対処しているか。

解答:
障害度数の判定と診断は医師がします。そのために、医師の診断書が施設に入居するかどうかの、判定資料となります。当然その時には、先に説明したように、家族からの申請がなされていることが条件です。本人に家族がない場合は、本人が申請します。本人に申請すべき判断能力がないと認定されている者(医師の診断を必要とするものではない)には、本人のコンタクトマンが代理申請をすることになります。

日本で言われているグループホームと、スウェーデンで言うグループホームとは、根本的に違います。日本のグループホームは、普通の高齢者ボケや脳血管性認知症およびアルツハイマー型認知症の高齢者を同時に入居させています。また、本来施設に入る必要のない軽度な認知症の高齢者も施設によって入居しています。

スウェーデンの場合、グループホームに入居している高齢者とは、アルツハイマー型認知症高齢者のみで、しかも中度から重度の認知症の高齢者です。

日本の場合、暴言を吐くからうるさいからとか、暴力をふるって、他人に迷惑をかけるからとか、徘徊して困るからなどの理由で、グループホームに入居させないグループホームがあると聞いていますが、まったくそのやり方は反対で、そうした問題があるからこそ、なおさらグループホームやシュークヘム(日本で言うナンシーホームに類似した施設)に入居が必要なのです。それを明確に指導しない日本の法律および関係役所の欠点と不備がよくみられます。

質問:
スウェーデンでは、認知症高齢者がいる家族の認知症に対する理解は、施設と連携がとれる程度に進んでいるか。

解答:
施設に入居している高齢者がいる家族に対しては、常にインホーメーションがなされています。
また、痴呆の疑いをもち始めた家族のために、認知症をかかえる家族の会があり、そこに相談をすることにより、認知症に対する簡単な知識情報、または介護のための講習を受けることができます。また、同じ悩みを持つ他の家族と話し合いができる、ミーティングが定期的に催しされています。
地域のコミューンにある、福祉相談所で、相談員を推薦してくれます。さらに高齢者オンプズマンに相談することもできます。

質問:
スウェーデンにおける認知症高齢者を対象とした社会資源にはどのようなものがあるのか。

解答:
各施設(サービスハウス、グループホーム、シュークヘ、特別高齢者住宅ムetc)、ホームヘルパー、ディケアセンター、ショートステイセンター、家族のためのディケアーセンターetc。

質問:
痴呆患者に対応する場合、集団に対する対応と個別に対する対応で違いはあるだろうか。

解答:
重度の痴呆症の場合は、集団でも個別でも対応策には差がありません。
ここで言う痴呆症とは、アルツハイマ型痴呆症を意味します。それに比較して、中度の障害の場合は、1グループは最高6−8人が限度です。最低4−5人です。
大きなグループの場合、叫ぶ人、暴力をふるう人、暴言を吐く人など集団になると、統一が取れなくなります。他の入居者に精神的に動揺を与える確立が高くなり、無必要な混乱を招きます。
また、少ないと、孤独感を持ち徘徊やイラつきが多くなり、社会的交流が少なくて、不安を与えます。当然運営の問題で、効率が悪く、経費面にも負担が多くなります。

グループホームの入居者の個室

( 2006年7月12日 記載、 7月15日 追加記載 )

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