From Stockholm
HOME 福祉紹介 ニュース 観光・旅行


ミニ情報 リンク集 掲示板

 

福祉情報(2007年)

 


社会大臣との会見から:


2007年2月、朝から雪が降る中、社会省の本庁を訪問し、キリスト教党首でもあり、現社会大臣、Göran Hägglund 氏に会う機会を得ました。大臣は昨年の国民選挙で公約の一つに、高齢者対策がありました。特に高齢者医療問題に注目し、改革をしたいと強い希望と計画を立てて政務をしていることが会見でよく伝わりました。

社会省本庁大臣室にて 写真撮影ストック

その中で現在の問題点としては、認知症専門医の社会的地位、医師自体の興味と認識がまだ少ないことを掲げ、医師会や専門病院と話し合いが必要であり、認知症についてより深い理解が必要であると説明。さらに今後高齢者の増加と共に、認知症高齢者の増加は確実であり、早急な対策講じないと手がつけられない状態になり得る危険があることを強調。そして、外国移民者の医療に関する認識と知識および医療習慣の違いを掲げて、多くの問題があることも説明していました。

移民高齢者問題で、第一にしなくてはならないのは、言葉の問題と生活習慣の相違から、十分にスウェーデンの医療システムが理解されていないこと。例えば、同じ病気でありながら、自国と同様にいろいろな医者を訪問し、その都度薬をもらい受けて、一人で何種類もの薬を、数箱も薬局で購入している高齢者がおり、生命に危険があることすら理解してないな事など、今後の対策が必要であると説明していました。

また、認知症などの高齢者介護についても考えを示し、特に認知症医療専門医の育成が必要であるという説明には、認知症介護について、今後も活動をしていきたい私にはとてもうれしい言葉でした。さらに高齢者が望むならば、その希望をかなえてあげられるように、政府としては在宅介護に今後大いに力を入れていくつもりであると明確な意見を述べていました。

大臣は数例を挙げて、今後もまだ改善していかなくてはならないことを強調するとともに、スウェーデンが抱える家族構成の問題についても説明し、子供が成長すると同時に家から独立し、両親の元から離れて住む生活習慣があることにより、高齢である両親の在宅介護が出来ない状況であることを説明、その分税金で訪問介護の増加が必要であること、さらに介護の内容が良好であること、人間的な生活で余生が過ごせるようにすることなどを、改革案の一つでもあると説明していました。

ちなみに社会大臣の傘下には、高齢者および社会健康大臣である、Maria Larsson 大臣がいます。 また、社会大臣は、今年の3月桜の花が咲きそろう頃に、シルビア女王と共に、政務および企業の代表者と日本を訪問します。大臣秘書が「生まれて初めて日本行くから、とても楽しみにしている。今から日本食レストランで食べ方を練習しているよ」と、退所する時に小声でうれしそうに話してくれた。大臣と共に社会省の庶民的な雰囲気が印象的でした。

   ( 2007年2月23日 記載 )

        福祉情報INDEXに戻る     前のページ     次ぎのページ