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福祉情報(2008年)

 
あまり知られていない事実:

 

スウェーデンと言えば、日本のほとんどの人は「高福祉社会の国」と想像し、すべての高齢者や定年者は恵まれた環境で、幸せな毎日を過ごしていると思っていることと思います。その高福祉社会であるスウェーデンの高齢者の中には、現在も自分用のトイレやシャワーが部屋にない狭い部屋に住んでいる高齢者もいます。

 

ストックホルム県内のみでも、その数は約 2000人近い高齢者が狭い個室に住み、部屋にはトイレもシャワーの設備もありません。さらに中には紅茶やコヒーすら沸かすことのできない、小さなキッチンの設備のない部屋に住んでいる人もいます。おそらく多くの人は、「高福祉社会のスウェーデンで?」と疑いを持つことと思います。

日本から高齢者福祉の視察に来る人たちは、そうした場所についての話を聞くことはまずないと思います。またこちらの福祉関係者たちが、日本からくる視察団に見せることもないと思います。日本のテレビ・ドキュメントの取材に来る人たちも、素敵な明るい施設ばかり見ていると、そうした部屋がまだ存在することすら想像できないと思いますが、これがスウェーデンの現状です。

ストックホルム県内で、何らかの在宅介護を受けている高齢者の住居は、現在約15 000戸のアパートがあります。県の高齢者福祉課の統計によりますと、その内の約3 500人の高齢者は、個室にはトイレやシャワーがなく、簡単なキッチンの設備すらない部屋に住んでいる人もいます。なぜこのような問題が解決されていないのかは、エーデル改革により、コミューンが国から介護施設や住居を引き継いだ時に、当時の長期介護施設を改造することなく、そのまま高齢者の住居として引き継ぎをしたからです。

 

今年県にある310戸の高齢者住宅を調査したところ、17%近くの高齢者住宅は個室ではなく、同室に複数で約800人高齢者が住んでいることがわかりました。高齢者の中には、自分のトイレとシャワーがあり、簡単なキッチンの設備がある個室を望んでいる人は多くいます。

 

県はその対策として、一部屋約30ヘィホーメートルのトイレ、シュワーの設備がある72部屋の高齢者住宅の建設を進めています。県は不足する高齢者住宅の建設を進めるために、建設補助金制度を設け、9件の建設会社が、約360戸のアパートの建設を計画して補助金の申請をしています。しかし左近の経済不況から、3 500人のすべての高齢者が、設備のある部屋に住めるようになるには、まだまだ先のことになりそうです。

 ( 2008年11月22日 記載 DN, STH )
 

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