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福祉情報(2009)

   

高齢者施設の民営委託、契約解除とその実情:

 

ここ数年、高齢者施設の経営を民営委託が、全国のコミューンで積極的に進められてきました。

しかし、民営企業が必ずしも、コミューンとの契約書通りに、コミューンが経営していた当時よりも、質の良い介護が実施されているとは限らないことがあります。また反対に、すぐれた介護をしたとして、昨年表彰された認知症グループホームが、そのように良い施設ならば、コミューンが経営していきたいと、政治家たちの我が儘で、民営化契約を解除されることが確定した施設もあります。

今年の初めに、ストックホルムの中心地にある、高層建物を有する高齢者施設が、介護の質が低下し、数回の警告にも関わらず改善されなかったとして、民営化契約を解除されたある大手の民営企業があります。

報告書によると、コミューンは、もっとも重要な問題は入居者の介護の質が保障できなくなったことであり、高齢者介護の質の低下とともに、各種の介護問題発生および、介護職員および家族からの訴えが連日続いたというものです。介護職員は人数不足で十分な介護ができないと訴え、入居者は介護職員の移動が多くて、落ち着かないと苦情を訴えている。しかもコミューンの医薬担当責任者の看護師が、Lex Mariaにより正式に書面で訴えたことによるとしています。これらは2008年の間に多くの訴えがなされて、民営委託の継続が不可能と判定され、コミューンの忠告にも関わらず、期間内に適切に対応されなかったとして、契約期間終了前に民営化委託契約を解除したものです。

 

ちなみに、この高齢者者施設は、町の中心地にある、7階建ての高層ビルで、内部は17ユニットに別れて、合計176人の高齢者が入居しています。一部屋当たりの面積は 25-34 m²  でトイレ、シャワー付きで、小さなキッチンも設備されています。

また、ストックホルムの北部にあるコミューンに、昨年介護が優秀であったとして、民営企業が経営する認知症グループホームがあります。グループホームの契約延長の換わりに、コミューンがその優秀な介護施設を自ら経営することにしたものです。「言うまでもなく、コミューンのイメージアップで、この施設を取り上げたようなものです」とある職員は言っていました。

コミューンの一部の政党は反対していますが、議会で反強制的に決定したものです。もちろん、コミューンは現在勤務する職員に、「希望するならばそのまま残って、施設で勤務してください」と、優秀職員を失わないように呼びかけていますが、民営企業が経営する、他の施設に職員が移動すると、介護の質の低下が予想されるために、残ることを要望しているものだと職員は言っていました。


こちらのグループホームは二階建ての平屋造りで、南には入居者が自由に散歩しても徘徊問題がないように、柵で囲まれた美しい広い庭園があり、ガーデンテラピーの役割もはたしています。4ユニットで合計32ベッド数があり、其の24室が1DKの個室で、4部屋が2DKとなっています。家族が希望すれば、入居者の部屋で一泊することもできます。

  ( 2009年3月29日 記載 SK. 写真撮影:ストック )
 

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