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福祉情報(2009)

 
福祉設備費節約で、知的障害者の施設( ディケアーセンター )を撤廃:

ストックホルム・コミューンは、経済不況の影響で政治家の要求により、福祉関係の諸経費節約が各地で続いる中、

知的障害者用のディケアーセンターを撤廃し、その跡地はなんと駐車所となりました。

ストックホルムの都心にあり、知的障害者の家族からもとても良い施設と好評で、一時はコミューンの福祉関係者も自慢の施設であった、知的障害者用のディケアーセンターが、経費節約のために、障害者用にと特別に設備されていた庭園とともに、施設の建物全体を撤廃しました。

 

この場所は都心にあり、コミューンの数ある知的障害者施設の中でも人気のあった施設でした。県内の知的障害者を受け入れ、生活訓練とリハビリを専門職員によって活動していた、12歳以下の児童専用施設「コラーレン」と、その隣には成人用のディケアーセンター「ラグーネン」がありましたが、建物も同時に撤廃され、今では事務所と駐車料金を稼ぐ、自動車のパーキング場となりはてました。

 

心理療法を考慮して設計され、いろいろな器具の設備があった、あの素敵な庭園の跡地には、今は冷たいアスワァルトの駐車所と変わり果てました。
 

この施設は、「スウェーデンのスヌーズレン」(河本佳子著)の書物にも紹介され、日本からも多くの研究者が勉強のために視察したディケアーセンターでした。ディケアーセンターに通所していた障害者たちは、どこに行ったのかと確認したところ、それぞれ県内の施設に分散されたという事でした。つまり、知的障害者施設を二か所撤廃し、 施設の維持費、設備費、人件費、障害者の食事代金から交通費等、その他全ての諸経費が節約されれば、確かにコミューンにとっては、多額の税金節約に成功したというものです。

税金節約をしなくてはいけないと公言しながら、一方ではサッカー競技場の増設要求が、サッカークラブよりあり、政治家たちは、次期選挙の点数稼ぎには都合よく、新しい競技場をストックホルム内に数か所計画しています。さらに隣のソルナ・コミューンでも、市民が散歩道として親しんでいる湖の周囲の森を開発して、新しい大きなサツカー競技場の建設を進めています。

担当者になぜ知的障害者のディケアーセンターを撤廃したのかと確認したところ、「政治家がそうしろと指示したのでね・・」と、両手をひろげて、「我々の自慢の良い施設だったのに、本当に残念なことです」と、言った言葉が耳に残りました。

 

高福祉社会と言われたスウェーデンの福祉も、経済不況と節税の影響を受けて、体面よりも節税が重要問題であり、今は昔の話となりりつつあります。 こうしたことは、日本のマスコミは報道したがりません。知人の記者に質問したところ、スウェーデンの福祉低下を書いても記事にならないと答えました。これが現実です。

ここにありし日の施設の写真を紹介します。

   
   

 

  ( 2009年9月15日 記載  写真撮影:管理人 )

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