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福 祉 情  報(2010年)

 
サービスハウスのアラームは、誰のため??

 

素晴らしいはずの高福祉のスウェーデンでも、いろいろな高齢者福祉問題が発生しています。このサイトでは今までにもいろいろと、日本では報道されていない高齢者福祉の問題点を記載してきました。

 

サービスハウスで90歳になる入居者が倒れて、アラームを押したら、職員が出て「今ランチの時間です」と切ってしまった問題が発生しました。信じられないほどのことですが・・。
 

これは、今年の8月9日にストックホルムのコミューンが経営する、高齢者施設のサービスハウスで実際に発生した事です。90歳になる男性入居者は、時々目まいがしたり気分が悪くなって倒れることがあり、首からボタン式アラームを常につけています。

この日バランスを崩して部屋の中で倒れ、体をどこかにぶつけてけがをし、さらに出血もして動けなくなりました。すぐに首からかけているボタン式アラームを押しましたが、誰も返事をしてくれません。

しばらくしてから、もう一度アラームを押すと、ようやく職員が部屋のアラーム装置の拡声器を通して返事をしてくれました。老人は、倒れていることを伝え、助けてほしい伝えると、職員は「今ランチの時間だから行けない」と返事、老人はアラーム装置のマイクに向かって、「あなたたちのランチの方が、90歳になる私の私の命よりも大切なのか?」聞くこと、何も返事をせずそのまま電話を切ってしまいました。

 

老人が倒れたまま待つこと3時間30分、ようやく職員は食事を持って部屋に入って来て、けがをして倒れている老人を見つけ、すぐにサービスハウスの看護師に連絡をしました。

 

「これは職員の教育とか、モラルの問題を討論する前の職員の質の問題です。90歳の父親をサービスハウスにあすげているのに・・」と、憤慨する娘さんの強い言葉がテレビニュースで報道されました。 現在この施設には、71人の高齢者が入居しています。

 

いつものごとく施設長は、「あってはならないことだ。よく調査します」と答えて、施設からLex Salaの手続きをして報告すると回答していました。

しかし、この法律は罰則も責任追及もないために、単なる形式にすぎず、報告の効果は統計に記載される一件追加であり、実務にはそれほどの効果は見られません。

 

こうした問題が多く発生する原因の一つは、民営化と政治家たちの経費節約による影響が大きいと思うと、ある施設の職員の言葉にうなづくものがあります。ストックホルム近郷の多くの高齢者施設には、最近外国移民者の職員が介護勤務につくようになりました。移民者が就職できることは、良いことですが、今まで介護勤務をしていたスウェーデンの職員たちは、定年前なのに、どこに消えてしまったのかと思います。

 

ある施設では、職員の半分が外国移民者たちです。介護の経験が少なくても、外国移民者の給与はスウェーデン人の給与とはあまり差がなく、やる気をなくして長く勤務してきたベテランの職員が退職していきます。これが今のスウェーデンの高齢者福祉の一面です。残る職員の負担も大きくなり、なれ合いの仕事になっていくことも、注意を要する問題です。

 

  ( 2010年8月18日 記載   ABC )

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