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福 祉 情  報(2011年)

   

スウェーデンの福祉はどこへ:

 

昨年から今年にかけてスウェーデンの冬は寒波に見舞われ、毎日大雪で大きな被害を受け、公共交通も運行できない状態が何回もありました。氷ついた歩道を歩く高齢者のみでなく、若い人たちも、足をすくわれて転倒し怪我をした人たちで、病院は一時は満席で緊急病院はどこも満杯の状態になったこともあります。

 

観光で一人残されて凍死:

他のヨーロッパで起きた貧民の高齢者や、ホームレスが寒波で亡くなる事件はありませんでしたが、この寒さの中スウェーデンの南部地区で、昔のお城跡を見学した観光客の団体がありました。参加者していた一人の女性が、一人で城内を自由に移動し、誰も気が付くことなく女性を残したままバスで帰宅しました。管理人が場内を確認しましたが、女性が残っていることには気が付かず、そのまま施錠して帰宅しました。翌朝管理人が出勤すると、出口の近くで女性が寒さで亡くなっているのを発見しました。団体の幹事は、一人女性がいないことになぜ、気が付かなかったのかと思います。

 

退院したが家の前で倒れて、厳寒の中一夜を過ご凍傷:

また、カールマル県の病院から手術後タクシーで帰宅した、一人住まいの79歳になる男性は、家の前に通る道路でタクシーを降りました。周囲には他の家のない一軒家の田舎にも限らず、タクシーの運転手は男性が家の中に入るのを確認することなく走り去りました。普通病院から一人住まいの高齢者が帰宅する場合は、かならず誰かが確認して受け入れられるように手続きすることが決められており、さらに病院はタクシー運転手に家の中まで同行して、確実に入って行くのを確認するように依頼するように決められていますが、病院の担当者はその依頼手続きを忘れて一人で帰宅させました。

男性は足の手術をしたばかりで歩行困難であり、家の鍵を持ってはいませんでした。携帯電話も持たない男性は、近くには人家もなく助けを求めることはできず、男性はマイナス10度の寒さの中、食べ物もインスリンもないまま、翌朝男性の弟がたまたま家の前を通りかかるまで、14時間を玄関前の階段に横になったまま夜中を過ごしました。

再び病院に運ばれた時には、男性は両足、両手に凍傷を負い何本もの指は黒くなっていました。

 

民営化により、病院(民営)、搬送(民営)、受け入れ(コミューン)などの連絡が緊密におこなわれなくなり、こうした人為的事故がなくなることはありません。そのたびに政治家たちはいろいろな言い訳をしていますが、経費節約が優先され、職員整理で残っている職員の労働負担が多くなって、こうしたミスが発生することは認めようとはしません。高福祉の国と言われているスウェーデンの影の実態でもあります。

 

  ( 2011年1月27日  記載 )

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