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福 祉 情  報(2012年)

   

グループホームで、93歳の認知症高齢者が死亡:

 

ストックホルムの北部に位置するソルナ・コミューン の、認知症グループホームに入居している、93歳になる女性がシャワー室でシャワー用の椅子に座っていたが、介護職員が室外に出た後、介護職員が戻って来るまでの約10分ほどの間に、椅子から倒れて足の骨折をし、頭を下に垂れ両手はだらりと下げて意識を失っていました。

    

介護職員と、アシスタントの二人とも女性をシャワー室に置いたまま、他の用事で部屋から出ていました。規則では、もともと常に誰かがシャワー室内に居て、女性の傍に居なくてはなりませんが、この時は 職員二人とも、女性の部屋から出ていたものです。つまりまったく監視のできない状況となったわけです。この事故は起きるべきして起きたと言えます。

 

この女性は目が覚めてから、職員の助けによってベッドに横たわりましたが、痛みを訴え救急車にて病院に運ばれ 、医師の診察と骨折の手当も受け施設に戻りました。しかし、この事故の後、体力は回復することなく、職員の介護に不安を感じて、娘が2週間に渡り施設に毎日通い介護をしましたが死亡しました。原因は足の骨折と、頭を打ったことなどと報告されています。規定により施設は、Lex Sarahの報告を社会庁にしました。

しかし、こうした事故はこれだけではなく、ソルナ・コミューンでは、2011年7月から2012年5月2日までに、Lex Sarahに関する介護問題が9件も発生しています。

 

2011年8月1日には、転倒し鼻の骨を折りました。ベッドの側には、ベッドから降りると警報機が鳴るように、マットが敷いてりますが、そのマットは職員によってベッドの下に押し込んであり、介護職員が部屋に入るまで、転倒しているのを誰も気が付かなかったものです。2011年11月には、在宅介護を受けている高齢者が、ホームヘルパーの勤務時間表の記載ミスにより、数日誰も在宅介護を受けることができませんでした。更にその後にも、要介護重度の高齢者が数人も、ホームヘルパーの訪問を受けなかった事故が発生しています。

 

これらの原因とされるのは、経費節約で職員の削減により、職員一人あたりの訪問介護の件数が、大幅に増加し、職員への負担が大きくなったことも原因とされています。

 

介護システムそのものは理想的ですが、現場は経費が優先され、日本人の思うほど理想的な介護とは言えない施設も多くなりました。もちろん、中には問題の少ない、良い施設もあります。しかし、高齢者施設に関するスキャンダルは全国的なものであり、一部のコミューンのみに発生しているものではありません。老後の理想的な生活とは、ほど遠いものです。

 

   ( 2012年5月8日 記載  DN. MI 資料参照 )

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