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あなたも3日勤務して、次に3日の休暇をとりたいですか?

スウェーデンでは、高齢者施設で新しい試みが実施されている。介護職員が施設の勤務で疲れて、病気休暇したり、過労で倒れたり、精神疲労でイライラが困じて入居者に暴言をはいたり、当たったりすることは、日本の施設のみでなく、スウェーデンの施設でもよく見られる光景である。

また、当然職員不足などに影響し、介護教育のない臨時職員の採用による各種の問題も発生する。そうした悩みを解決するには、職員が過労にならないで、プライベートの時間にも余裕を持てば、職場でも働く意欲が沸くのではないかと、既に1998年から、リンデスベルグ(Lindesberg)の老人ホームでは、3日勤務したら、次の3日間は休暇という、新しい勤務時間のシステムが取り入れられている。

職員の多くは子供持ちの女性が多く、「子供との時間が多くなった。疲れが十分に取れる。私生活の行動計画が立てられて、十分に実行する時間が持てる、とても素晴らしいシステムです」と、とても評判が良い。施設の責任者は、病気休暇もほとんどなくなり、職場は明るい雰囲気が漂い、職員と入居者のトラブルもほとんどなくなった。介護に余裕が見られるようになったなどと大いに満足している。

この 3・3 勤務は、次のようになつている。3日勤務、次に3日休暇と、順々に交代して職員が勤務する。そしてこれは週末や休日(旗日)には関係なく、一週間を通して実施される。これは通常の5日制の勤務では、一年に225日の勤務日となるが、このシステムでは180日の勤務日(15追加日を含む)となる。

一日の勤務時間は8.5時間。さらに職員は一年に15日職員の病気、夏休みなどによる職員不足をカバーする。この3・3システムは、一年間の勤務数では、15%の勤務時間短縮となるが、給料は今までの勤務と同金額である。

さらに普通土日勤務手当てが支払われるが、このシステムの場合は、土日も普通の勤務日と計算されるために、土日および休日(旗日)手当ては支給されない。労働法で規定されている手当ては、一年間を通して平均計算して、月給の中にすでに組み込まれている。施設側は、病気などによる臨時職員採用が少なくなり、実質的には経費の面でも効果的であると説明している。

このシステムが報道され、その効果が職員間で好評なことから、各地の高齢者施設でも採用を試みる施設が出始めた。また、これはこうした施設にのみとどまることなく、週五日制の勤務が多い、店舗、病院などにも採用が検討されつつある。

一般社会は、5・2日制度、つまり5日勤務して、2日休日という制度が普通であり、毎日同じ時間に出勤し帰宅するテンポとなっている、この単純なパターン、大改革することになるのではないかと思われる。興味を示している中には、大学でも採用をと検討中の学校もあるという。

ただし、国内のすべての職場がこのシステムに、両手を挙げて賛同しているのではない。経営者の一部では、一年間に15%の勤務時間短縮は、大きい損失であると反対発言をしている者もいる。

(Metro,DN 参照 2002年1月30日 記載)


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