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福祉情報(2004年)

 
宅配の食事は、まずくて高くて最低のカロリー??

高齢者福祉施設に入居を希望しているが、施設への入居を判定で拒否され、やむ得なく一人住んでいる高齢者が多くなっている。その高齢者の中には、自分で食事の用意が出来ないことから、宅配される食事を毎食食べている人も多い。

その食事は、ほとんどがキッチンセンターからの宅配であり、料理されてから運送に時間がかかり、相当に時間が経過しているため冷えた食事が多い。老人の前に出される食事は、プラスティクの箱に入ったままで、味付けや盛り付けもない単調な食事。時にはホームヘルパーがレンジで暖めた食事をしている。

あるレポーターの報告によると、一週間の追跡調査にしたところ、宅配の食事は味はなく、とてもまずくて、ソースもほんの少し、しかも老人が支払う料金に相当しない、高い食事代金を支払っていると言う。

ちなみにストックホルムコミユーン内で、宅配される食事代金は、Skr 47:−で、それに宅配料がSkr36:−が追加される。つまり一食Skr83:−と、普通のレストランの昼食よりも相当に高い。しかも飲み物は、何も付いていない。

レポーターは、宅配でまずい食事をするならば、近くのレストランに注文して食事をした方が、美味しくて、暖かいお皿に提供される食事が出来ると報告している。

配達された食事のカロリー計算をしたところ、わずか274と低カロリー、高齢者でも最低600カロリーは必要。脂肪分もたったの3gと少なく基準以下であった。高齢者には、もっと脂肪分が必要であり、この状態が長期になれば栄養失調にるのも時間の問題という。

匂いもしない料理を味見したレポーターがキッチンセンターに質問したところ、担当責任者は「老人たちは、記憶もわるくなっており、匂いも味も判らないから、それほど大切なも問題ではない」と回答。老人の部屋でレポーターが料理を交換して、味の良い、美味しい匂いのする料理を出したところ、老人たちは、昔の料理の味や匂いを思い出して、喜んで食べたという。これは、スキャンダル以外なにものでもないとレポーターは報告している。

こんなところにも、民営化による高齢者福祉企業の、利益追求の影響が出ている。

   ( 2004年12月16日 記載 )

追記記載: この記事を掲載した後、ある家族の声を聞く機会があり、その言葉を記載:

スウェーデンに住む高齢者は、飢えて、ひもじい思いをする必要はない。

80歳を超える母親を、ある高齢者施設に入居させている娘さんは、母親が施設に入居してから、わずか5年で 20kg 体重が減ってしまい、普通の状態で体重がこんなに減ることは考えられない。今はやせ衰えてしまい、昔の姿は見られない。

時々施設を訪問しているが、パックに詰められた冷凍食をレンジで暖めた食事をいつもしている。施設に栄養バランスを考えて、食事を与えて欲しいと要求しているが、なかなか実行されない。

しかも施設の介護者が、母親の食事のために部屋にいる時間はほんのわずかであり、年老いた母親は、食べ終わるのに30分以上も時間が必要。しかし職員は時間がないからと、母親の目の前に置いたまま部屋を出てしまう。自分でナイフとフォークを十分に利用できない母親は、いつも食事を残してしまう。ただでさえカロリーが少ない食事を食べ残しているのでは、当然栄養失調のような身体になってしまう。

母親は家庭の主婦だったのでも年金も少なく、一ヶ月に食事代金としてSkr 2000:-から 2500:-の支払いは高いものである。その金額分食事を十分できないのでは、何のために施設に入居しているのか意味がない。コミューンの政治家達は、施設の経費節約と人件費節約のみに頭を使っているが、本当の高齢者の実情を何も把握していないし、無関心に近い。生きている人間のことを忘れている。

  (2004年12月18日 記載)

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