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福祉情報

 
スウェーデン在住、移民高齢者問題:

1970年代には、65歳を超える外国出生の高齢者数は、約3万5千人であった。現在(2001年)は約14万3千人、つまり65歳以上の全人口の10人に一人は外国人移民高齢者となっている。

急激な増加の原因は50−60年代に労働移民者として移民した外国人が高齢化したことと、移民者として居住する外国人家族の両親の移民が増加したことなどである。

65歳以上の高齢者移民は、ヨーロッパからの移民者で、ほとんどはフインランドからの移民であるが、最近は他国からの高齢者移民も増加しつつあり、今後の国の対策が問われているところである。

国内の高齢者施設では、言葉の問題などから居住者と職員の意思疎通をはかり、誤解による諸問題解決等が必要となり、一部では同国民のみの高齢者福祉施設が増加している。

1999年の調査によると、全国には約20の高齢者施設が、14のコミューンにそれぞれの国の移民者のみを対象とした施設がある。その中で一番多くの移民者が住んでいる高齢者施設は、フインランド人が住んでいる施設である。

こうした国別の高齢者施設の良否について議論されているが、生活習慣の違い、家族構成の違い、カルチャーの違い、食事や人との交流の違い。

スウェーデン語を理解できない高齢者が、自国の言葉を理解する職員の在職希望が多いことから、現在では国別あるいは言語別の高齢者施設が増加しつつある。また、これは同時にそれぞれの言葉を理解する職員の必要性から、外国移民者の就職解決となっている。

施設のみでなく、例えばホームヘルパーとして家庭訪問する介護職員の中には、その国の言葉を理解する高齢者を担当する専門職員の雇用にもつながり、スウェーデン語を十分に理解できないため、普通の職場に就職できない外国人雇用者問題の解決に大きく寄与している。

例えば、ストックホルムには、トルコ、イラン、アラブ語国民、ギリシャ、ユダヤなど、それぞれの施設があり、コミューンによっては、アラブ語、ギリシャ語、ポーランド語など、同国語のみのディケァーセンターがあり、職員のほとんどは施設長を含めて同国語を理解する者が勤務しいている。

単に介護のみでなく、各種行事、地域診療所、医療、市、国との手続き問題の援助などもをしている。これは、スウェーデンに長く住みながら、スウェーデン語を理解出来ない高齢移民者が多いことから、こうした施設が今後も必要となってくる。

(2001-10-10記載)

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