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いろいろな施設紹介

  ストックホルムの南部地区ナッカ(Nacka)にある、ガーメルウッドスヘムを紹介。

介護者のための施設、ガーメルウッドスヘム:
写真追加!!

この施設は、本来市の各種の施設に入居ができないため、在宅介護している要介護者の夫、妻、子供など家族が旅行等で介護の時間がない時、疲れて介護の限界がきた時、痴呆症の老人を持つ介護者が、普通の日常生活を望み、同じ悩みを持つ他の介護者と話をしたい時、介護者が正しい介護の方法を勉強するなどに利用して欲しいという目的で開設された。

経営者は、エバとベーント・エグセリウス夫婦である。エバは産婦人科の看護婦、地域看護婦の資格を有し、入用責任者、初期療養責任者を経験している。

ベーントは、養護専門学校の教授で、看護士の資格を有していた。ここで有していたと記載したのは、私が交流を始めた時には健在で現場で活躍をしていたが、過労で数年前に倒れて治療のかいもなく亡くなったからである。

二人は、数年間介護者問題に取り組み、1990年にダーラナ地方のヴァンスブールーに、介護者のための休養施設ノースヘムを開設した。その経験を生かしストックホルムにも1994年10月に開設した。民間経営では、スウェーデンでエグセリス夫婦が経営する施設が最初である。

エバとベーントは「国や市の施設ではベッド数に制限があり、施設に入れないために在宅介護している要介護者が多い。在宅介護は大変な労働を必要とし、夜も寝られない介護者は疲れて介護の限界にきている。その介護者にすこしでも援助をしたい」という。

施設の利用費は:

入居方法は、全額自費払いと市の老人福祉課からの推薦がある。しかし、この施設ではすべて市から推薦された要介護者のみ。

部屋数は17、ベッド32、痴呆者用専門10部屋、介護者は要介護者と同部屋に宿泊できるし、もし希望ならば一人部屋に宿泊することもできる。滞在中介護者は一切介護をしないですべて職員がする。

経費は1日1.250クローネ(2001年当時、約1万2千円)、2005年度現在では、経費は月単位となり、Skr 3 700:-からSkr 4 950:-(日本円加算¥ 55 500 から ¥74 300 )、食費は一日当たり Skr 120:- (約 ¥1 800 )となっている。市の推薦で入居の場合は、福祉課が95%負担、残り5%は要介護者負担。要介護者に付き添う介護者は食事代のみ実費だがあとは、すべて無料である。

リハビリは:

宿泊には短期(1日単位で最高30日)と、長期(福祉課の特別許可が必要)があり、痴呆症老人のために、他の老人に影響を与えないように別棟がある。この施設の目的は休養にあるために、1日のプログラムはなく、なにもしなくてもよい。要介護者に最低必要なリハビリ以外はなにもしない。食事時間のみ決まっている。

その理由を質問したところ、ノースヘムで利用者の意見調査の結果、要介護者も介護者も「リハビリは必要でない。休養のために来ているので、ゆっくり休養させて欲しい」と希望する者がほとんどであったためという。

そこで施設では、介護者やその家族も含めて、日帰りのバス旅行やピクニックなどのレクレーションも活動の中に組み入れている。施設にはテレビ室や喫茶室もある。食堂は広く時には説明会場や、催しの場所ともなる。
森と入り江にかこまれた施設は、外の散歩にも最適な静かな場所にある。夏には目の前の入り江にゆっくりと浮かぶ、ヨットの眺めは素晴らしいかぎりである。

利用者の意見:

「介護から完全に離れることができ、疲れがとれた。帰宅後また介護する力が出てきた。ほかの介護者からもいろいろな情報を得ることができた。他の人たちと話をして、自分だけが苦労しているのではないと知って気持ちがとても楽になった。安心して旅行にも出かけられる。久しぶりに夜十分に寝ることができ休養できた」などなかなかに評判が良い。

経営者の意見:

「もともと、市が老人ホームなどを増設し問題に対応すべきだが、施設不足で要介護者が多く、現実には在宅介護が多い以上、このような私営施設が必要となり、福祉対策の検討を必要とする」といっている。

介護者家族の支援会は全国にあり、在宅介護者への援助は活発で、組織は政府にたいしても発言力をもち、介護者への説明会のみでなく、市の職員への教育セミナーなど
にも力を入れている。(2001-11-25 記載)

利用者の希望を取り入れて、2006年8月現在では、認知症高齢者が9人、ショートステイ利用者が23人と増加しています。( 2006年8月 追加記載 )

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庭より眺めた施設 食堂 休憩室 喫茶室
部屋 運河に浮かぶ白鳥 窓からの眺め

                    (写真撮影:ストック)       

 (2002年3月29日追加記載、2006年8月15日経費等の追加記載 )
                

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