From Stockholm
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介護実習の体験記録

 
体験 その.5

スウェーデンにきて:
スウェーデンという国は、福祉というものを真剣に考えており、日本とは違った位置にとらえていると思った。福祉と政治が密接に結びついており、よりよい福祉をつくりあげてゆけるような制度が考えられている。

第一に、判定士の存在が日本と大きく違う点だと思う。お話によると、判定士は施設長より権限をもっており、この施設はどのような仕事をしなければならないかということを施設長にいい、施設長はそれにそって職員に指示を出すらしい。

単なる判定だけでなく、結果を政治家に報告し、良いようにしてほしいと提案をする権限があり、政治家もそれに対してOkを出す。補助具、補助金に関することなども、健康を維持するための資金には、長い目で見て、コストを少なくすませることにつながり、経済的だという考えかたをするらしい。

日本の場合、目先の資金をケチッて、問題を大きくして、後でコストをアップさせていく傾向が福祉に限らずあるような気がする。とりあえず目先の利益追求が定着している日本で、福祉を選ぶ時代、経営の時代が来た後、内容のどんどん貧しくなった福祉が増徴してきそうで恐ろしいと思う。

第二に施設長、そしてコンタクトマンの存在。
  • 施設長は個人で活動はできず、コミューンの政治家の決めた微細な規定で行動しているらしい。
  • 対家族、対職員との意見交換を行っている。
  • 定期的な会議には、上下間の風通しをよくしている。
  • 施設長には言えないような苦情でも、コンタクトマンには、何を言ってもよく、秘密は厳守されるため、全く言いなりになる人間は出てこない。
  • それは職員も利用者も、そして職員の労働環境に関することも考えられており、専門職員の保護がしっかりされている。

ただ給料が安い(一般職員の20−30%低いらしい)というのが、気になるけれど・。
介護職は女の仕事という固定観念は、スウェーデンにもあるらしい。女性の方々はどんどん教育を受けて、キャリアアップをしていっていいと思った。そしてスウェーデンなら可能だと思う。

そして第三に、感銘を受けたことは、本人の意思を尊重(日本と違い、本当の意味で)されて、時に人命保護のため、本人の意思を無視せざるをえないこともあるだろうと思うが、日本のようにそれは安易におこなわれていない。

その他いろいろ:
居室に関すること。職員の数の比率が利用者に対して、日本と比べものにならないほど多いことがすごいと思った。

 (参加者 S.Mの体験感想文より-7)


体験 その6.

施設の広さ、アパートの広さには、大変に驚かされた。アパトーの中は、家族の写真、思い出の品が多く置かれており、生活の場として最高であると思った。

日本の福祉と比べものにはならないほど、スウェーデンの福祉は充実している。
職員の方々は大変穏やかで、ゆったりとした気持ちで介護を行っていた。

日本の介護は、ただ時間に追われるばかりで、気持ちの落ち着く暇がありません。
食事の時間は、だいたい決められているが、無理に寝ている利用者を起こすこことはせず、目が覚めた時に食べ、ゆっくりと時間をかける人、様々である。

日本の施設のように、会話より食器の音が部屋中に響きわたることはない。
無理矢理、口に押し込むこともしていない。

オムツ交換の時間も決められていない。オムツ交換、トイレ誘導、車椅子の介助などすべて、職員が二人で行う。二人で介助しても腰痛になってしまうということは、日本での介助はかなりハードな事をしている。日本では職員の負担が多過ぎる。

常に利用者のペースに合せてり、利用者の気持ちを十分に考えている。

実習初日、大変不思議に思ったことがある。何故利用者は、わがままを言ったり、暴力をふるったりしないのだろうか?(すべての利用者が言わないとは言い切れないが・・)痴呆があっても、何故落ち着いていられるのだろうか??

利用者を押さえつけたりせず、自由に生活させているためではないだろうか?と私なりに理解している。

正直言って、日本がこの先福祉が充実されることに期待出来ないが、ゆったりとした気持ちを忘れず、福祉の仕事に従事していきたい。

 (参加者 H.Bの体験感想文より-7)

  (2002年11月6日 記載)


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