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痴呆の介護の仕方
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「痴呆症介護ガイドブック」
19.「目的達成のために」その1.
1.やる気を持つこと。
痴呆症の症状が相当進んでも、感情そのものは阻害されず長く残ります。そのために老人は自分自身の感情をむき出しにすることがしばしば見られますが、また同時に相手の行動、言葉、表情、態度などにも敏感に反応したり、感情をくみとることができます。
介護者が話しかける時の言葉、動作、表情などで老人は、介護者が親身になって自分の世話をしているのかどうかわかります。症状の初期段階では、特に信頼感を得るために、介護者が老人のために一生懸命していると理解し納得すれば、それ以後の介護に協力してくれるようになります。
介護者のやる気と気持ちが相手に伝わり、安心して介護をまかせるようになります。また家族から頼りになるホームヘルパーと認められことから、日常のささいな事柄も話しあって介護がさらにやりやすくなるとともに有意義な介護ができます。誠意が老人や家族にも伝わり、頼りになるホームヘルパーとなるように務めることが大切です。
2.ファンタシーなアイデァを持つこと。
痴呆性老人の過去の人生の記録に付いては、後程書きますが、老人の人生の歴史を知ることは、介護をするうえでとても重要な資料となります。老人が昔の話しを、あたかも昨日起きたかのように話すことがありますが、過去の歴史を知っていれば、何が原因なのか、なぜそのような話しを繰り返すのかなどが理解できます。
そんな時に介護者は「その話しは昔のことですよ」などと否定したりして、老人の気持ちを感情的にするような事はしないで下さい。相手の物語にあわせたり、話しが楽しいことであれば、そのころの事を思い出せるように話しを薦めていくことも必要です。
また昔友人が死亡したころの事を思い出し、悲しみにしずみ気持ちが落ち込むような会話に進んだ時は、介護者は機敏に会話の内容を変えて、まったく違った楽しい思い出を語らせるようにすることもできなくてはなりません。たとえば昔、村や町の青年会で夏に盆踊りをした話しが出た時は、その地方のなつかしい民謡を唄い、老人が民謡の歌詞を思い出せるようにすれば、盆踊りの歌を唄いながら、踊ったりして、手足を動かす運動にもつながり、老人は一時的にも自分が痴呆症であることも忘れて楽しむこともあります。
そんな時には老人が嫌がって反抗していた介護も、いつしか協力的になることがあります。その場その場に適応した機転とアイデァを生み出すことが必要です。
(2004年1月10日 記載)
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