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痴呆の介護の仕方
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「痴呆症介護ガイドブック」
27-2 『痴呆性老人との会話の仕方』
3。『希望とやる気を与える』
施設や野外でいろいろな活動をする時は、参加することをすすめ、少しの失敗があっても否定的な発言をしないで、「今度は出来るかもしれないよ。さあ頑張って」などと、やる気と希望を持たせるように声をかけて下さい。
本人が自分で服のボタンをつけられなくていらいらしても、「ゆっくりやれば出来るから」と根気よく待って下さい。出来た時は必ず「出来たでしょう、よかったね」なとど激励の言葉を忘れないで下さい。本人に、「まだ自分でも出来ることがある」という気持ちを与えてください。
私はいつも思います。
「子供の失敗は許されるのに、なぜ老人の失敗はゆるされないのか」・・と。
4。『時間を与える』
痴呆症では記憶障害と言語障害などの影響で、言葉が思い出せなくなったり、頭の中で分かっていても、言葉として声にならないことが多くなります。
本人は早く返事や意見を言いたくてあせり、それがさらに記憶の障害とかさなり、言葉を探すのに時間がかかります。時には全く関係ない言葉が出てきたりします。そんな時には間違いを指摘したり、催促はしないで、相手がゆっくりと考えられる時間を与えて下さい。
介護者が返事も待たず次の用件を言っても、本人は一生懸命に言われたことをまだ考えています。時には5分位後にやっと考えがまとまることがあります。
本人には時間経過の意識がありません。ようやく本人が返事が出来た時に、介護者がほかごとを話していては会話が続かず、意志がお互いに通じません。本人はさらにゆううつになるばかりです。そして返事をしたのに無視していると思います。それがたびかさなると、話しをすることもしなくなります。
無視された介護者への不信感は、心の中に強く残っているからです。重度の痴呆性老人でも、感情はいつまでも長く残っていることを忘れないでください。
(2004年1月27日 記載)
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