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痴呆の介護の仕方
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「痴呆症介護ガイドブック」
27-3 『痴呆性老人との会話の仕方』
5. 『老人は何を望んでいるのか、』
老人が何を望んでいるのかを知る方法として、一例を記載します。
例えば、コーヒータイムの時に、老人は何が飲みたいのかと希望を聞く時には、飲み物の名前をいろいろと言わないで、「紅茶が飲みたい?」とか「お茶が飲みたい?」などと、言葉を区切って本人が理解できやすいように質問してください。また、「紅茶が飲みたい?」と質問したら、「はい」か「いいえ」の答えが出るまで待ってください。もし「いいえ」の場合は、次の質問「お茶が飲みたい?」と聞いてください。一度に二つの質問をされても、老人には、二つの異なった質問とは解釈できない場合が多いのです。
そして、必ず本人が何を飲みたいのか、答えが出るまで待って下さい。時には自分の意志を決定するまでに、時間がかかります。また、言葉の選択にも時間がかかります。
時には何もいらないのかもしれません。そんな時は何回も同じ質問をしないで下さい。
一つの答えが出てから、「このお菓子を食べますか?」と次の質問をして下さい。いくつかのお菓子を目の前に並べて、どれが欲しいのかなどと選択させることは避けてください。いろいろな種類のお菓子があると、ある程度痴呆症が進んでいる老人には、選択する能力がないことが多いのです。
痴呆性老人は、相手から強制されるのをとても嫌います。しかし自分から答えを出した時には、とても協力的な行動を取り、介護者にとっても大変に楽です。
6. 『一定のテンポで会話をし、行動をとるように』
健康な老人に対するような、早いテンポで話しはしないで下さい。
痴呆性老人は、一節ずつ解釈していかなくてはなりません。たとえば「さあー、起きたら顔を洗って、歯を磨いて、トイレにも行くのですよ」と指示しても、本人にはなんのことか理解できません。
本人の障害状態に合わせたテンポで、一つの作業がすむまで待って下さい。同時にいくつかの作業を指示しないでください。
例えば、本人が顔を洗い終わるまで待って、その後、歯を磨かせるように指示して下さい。一番よいことは本人のテンポを知り、それと同じテンポで話すことです。これはまた行動についても、同じことがいえます。
(22004年1月29日 記載)
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