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痴呆の介護の仕方(2004年)
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「痴呆症介護ガイドブック」
28-1 「会話のときに注意すべきことは」
1.「老人に人差し指などを前に出して、相手を威圧するようなことは絶対にしないこと。」
子供に注意をする大人は、人差し指を相手の前に出し、指を突きつける様にし、時には上下に指や手振って、相手に威圧間を与えながら話します。
当然叱られた子供は、顔を下向きにしながら、目は上目使いで大人を見ます。その目は怒りであり、憎しみであり、恐怖と不安におののいています。精神的に子供似ている状態の痴呆性老人は、全く同じ気持ちを相手に抱きます。心身のストレスは、痴呆症を悪化させるのみでなく、異常行動に拍車をかける結果になります。
老人の目の前で、威圧的に指を突きつけるようなことはしないでください。
2.「老人がいらついて大きな声で話しても、さらに大きな声で話さないこと」
子供達のみでなく大人達も、気分が悪い時、いらついた時、自分の思うままにならない時などは、相手を威嚇し、自分の意志を通すために、大きな声で話しをします。そのような状態になると、相手もさらに負けないように大きな声をだして応じるものです。そこにはもう会話はなく争いのみです。誰が勝つのでもなく、負けるものでもありません。
大人の場合、お互いに自制心がありますが、痴呆性老人には、自分の精神状態を自制することはできません。異常行動にでるか、暴力を振るうか、近くの物を投げたりと手に負えなくなります。
ときにはストレスがたまり、食事をしなくなったり、二度と話しをしなくなったりします。相手の言葉を正しく理解する知識能力が低下している老人には、たとえ介護者が大きな声で老人を制圧しても、なにもよい結果にはなりません。しかも他の老人達にも不安を与えるのみです。老人が大きな声をだして話す時には、相手より一段低い静かな口調で、ゆっくりとテンポをおとして話して下さい。老人もいつのまにか介護者の話し方になり、テンポを落とし、静かな声で話し、落ち着いてきます。
(2004年2月7日 記載) INDEXにもどる 前のページ 次のページ
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