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痴呆の介護の仕方(2004年)
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「痴呆症介護ガイドブック」
28-3 「会話のときに注意すべきことは」
5.「会話をするときは、相手と一定の間隔をもって話すこと」
親が子供と話すときに、つい子供の顔に近づいて話しをすることがあります。特に子供に注意や意見を言うときには、その傾向がよくみられます。
それは無意識に相手に近づくことにより、相手に不安を与え、心理的に統率をしているものです。
また反対に、相手との会話に興味がないときは、腕組みをしたり、両手をだらりとたらして、自分の身体を後ろに倒し、相手との間を大きくしています。痴呆性老人も、相手から受ける感情は子供とおなじです。あまり近づくこともなく、あまり離れることもなく、老人から50−60cmくらいの間隔をもって話しをして下さい。
これは、ゾーン(領域)と呼び、相手を中心として、普通3ゾーンがありますが、このゾーンについては、このシリーズで改めて説明をいたします。
6.「相手を無視した話し方をしないこと」
介護者が老人を目の前にして、どうせ意識能力も言語能力も低下しているからと、相手を馬鹿にしたような言葉や態度には、敏感に老人は感じています。
老人の前で、介護の愚痴や悪口を言うことは絶対にしないで下さい。話しを聞いている老人は、ストレスを感じるのみでなく、精神的にも大変に落ち込むものです。こうした老人の心理的な影響は、ストレスと不安を与え、痴呆症状をさらにひどくするのみです。
いったん落ち込んだ老人の気持ちを持ち上げることは、とても難しいことです。時にはそれが原因で、障害を早めることにもなります。痴呆性老人でも常に相手を尊重した話し方をして下さい。
(2004年2月9日 記載)
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