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痴呆の介護の仕方(2004年)
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「痴呆症介護ガイドブック」
30-5 「痴呆症老人と領域について」
5-2. 「第五の領域について」 その2:
痴呆性老人の中には記憶障害の影響で、いつも来てくれる介護者でも、再認識することが出来ない老人がいます。
そんな時は、いつもと同じように、相手の名前を呼び、自己紹介して、相手の手を取り、目を見つめながらゆっくりと話しをして下さい。すぐに介護を始めないで、いつもと同じ服装で同じ動作をすることにより、老人は視覚や身体の動きなどを、感覚で介護者を再確認することができると、本人の領域まで入る事を認め、近づいて身の回りの世話を始めても、抵抗などはしなくなります。
老人の身体に触れる時に、注意をして欲しいことは、最初から首筋や手または腰、背中などに触れるのではなく、やさしく相手の肩から肘のあたりに手をふれて、話をすると老人は安心して、話を聞いてくれます。
この肩から肘までの間が、誰もが危険や不安を感じない、いわゆる安全な部分です。
老人とのコミュニケーションを取るには、相手の気持ちを考慮しつつ、積極的に試みることです。
毎日同じことのくり返しになりますが、老人が起きた朝に、コミュニケーシヨンが成功すると、その日一日は静かな介護の出来る日になります。
日本の多くの施設では介護職員は、全員同じ色と模様のユニホームを着ていますが、特に認識障害を持つ痴呆性老人には、職員の見分けが難しく、混乱を招くことにもなりあまり感心しません。
職員の個性ある柄模様で、色もそれぞれ違った服装は、老人にも確認しやすく安心感を与え、施設に住んでいるという感覚がなく、家庭的な雰囲気となります。
訪問者が入居者と職員との見分けた方の判断に困るようでしたら、例えば職員は職種によって色分けされた名札を付ければ解決します。しかし、本来は入居者が職員と見分けもつかないほど、家庭的な、なごやかな雰囲気をかもし出すことができれば、それはとても素晴らしいことです。
他の方法として、たとえば1階の職員は「緑色の名札」2階の職員は「青色の名札」などとして、各階の廊下や壁紙なども柄に変化をつけたり、色分けをして判りやすくすることもできます。
(2004年3月13日 記載)
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