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高齢福祉社会はどこへ

  労働環境庁、個人アシスタントの作業を厳しく批判:

ストックホルムの中心地で、高齢者が一番多く住んでいる、クングスホルム地区に勤務する個人アシスタント達が、高齢者の個人家庭でするヘルプサービス作業は、介護する者にも介護される者にも危険な作業が多いと、労働環境庁は調査の結果を公表し、コミューンの地域社会福祉課の対応に厳しく批判している。

この調査は、労働環境庁が約100人の個人アシスタントの、訪問介護、援助、労働状況、安全性などについて、実地調査したものである。

都心の中心地にあるクングスホルム地区は、100年以上の古い建物が多く、アパートの入り口は階段が多く、エレベーターも設置されていない建物も多い。また建物の中も、各階ごとに同じ高さではなく、数段上がったり、下がったりしなければならないアパートも多い。

その数段の階段には、車椅子用のスレートもなく、高齢者は一度車椅子から降りて階段を上り、アシスタントが車椅子を階段の上まで持ち上げなければならない。その間高齢者は廊下に一人で立ったままで、時にはバランスが保たれない事もあり、倒れやすい状態になることもあるという。

部屋の中はドアーも昔のサイズのままで、車椅子のままトイレに入ることは出来ず、トイレも狭くアシスタントが補助できないほど狭い場所もある。高齢者が一人で用足しをする為に、座ろうとしてバランスをなくし、倒れる事もあるという。

さらに経費節約から、アシスタントが一人勤務する事も多く、部屋から部屋への移動も、重たい高齢者を一人で抱えて、移動しなければならない時もある。そのために、アシスタントが腰や腕を痛めて、病気休暇することも多いという。

職員不足から臨時職員が、アシスタントとして勤務する場合が多く、初めの数回のみ二人で勤務して指導を受けるが、十分な教育のないまま引継ぎをすることになり、介護そのものも十分とは言えなく、さらに個人個人の状況把握が確実でないために、要介護者の暴力、食事や入浴時のトラプルなど、各種の問題が発生することが多いと言う。その対策として、労働環境庁は各家庭に要介護者の介護内容や注意事項などを書いたファイルを設置しておくべきだと指導している。

地域社会福祉課では、一部の古い建物は身体障害者に対応した建物や部屋ではない事、また改良もされていない事を認め、アシスタントが困難な状況で勤務していることも承知しているが、経費が不足している事を理由に、改善されるのは相当な時間がかかると言う。

アシスタントが勤務中に発生した事故の記録なども十分ではなく、職員教育が十分ではないと指摘、労働環境庁は、コミューンに対して、アシスタントの作業改善と、身体障害者に適応した部屋の改造要求をし、今後厳しく指導を続けていくと報告。


  (AMV 資料参照 2003年7月2日 記載)
              

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