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高齢福祉社会はどこへ (2004年)

 
2週間に17人のホームヘルパーの訪問:

経済不況とコミューンの諸経費節約で、まず最初にその対象とされるのが、学校教育と高齢者福祉であり、ここ数年高齢者福祉のあり方に大きく影響を与えている。過去に見られた高福祉は今はなくなりつつある。

ストックホルム県の北部にある、シグチュンナ・コミューンの依頼により、高齢福祉監督調査委員の、75歳以上の高齢者及びその家族を対象とした直接インタビュー調査の報告書によると、地域診療所の家庭医の診断を受けなければならない症状にもかかわらず、ほとんど受けていないことが判明。

調査の中で定期的に診察を必要とするある高齢者は、一年の間にわずか3回診察を受け、その度に検診結果の内容が異なっていることが判明。システムに問題があると指摘している。

また、ある高齢者はホームヘルパーの訪問介護を受けているが、2週間に17人の異なったホームヘルパーの訪問を受けており、高齢者が必要とする社会的交流などは全く無視され、高齢者が介護で必要とする内容も満たされていないことが判明。

この女性は、この2週間の間に緊急病院の訪問を一回、更に医者の検診報告書には9種類の病名が記載され、18種類の薬が医者から渡されていることが判明した。ある種の薬は併用すると薬害の影響がある事も判明、ここ数週間で体重が15kg減っている。セントラルキッチンから配給される食事はまずくて食べられないし、高価であると言う。この女性は将来をとても不安な気持ちで毎日を過ごして居ると言う。

他の女性は20種類の薬を持ち、併用すると生命に危険すら及ぼす可能性があると判明、また緊急病院を訪問の際転倒し足の骨を折ってしまったが、医者の診察があるまでのその間、鎮痛剤なども与えられることなく、数時間待たされと言う。その後明細不明の痴呆症と診察され、現在はシュークヘムに入居することが出来、家庭で独りで生活していた不安もなくなり、ようやく安心することが出来るようになったと言う。

多くの高齢者は緊急病院に行くことを嫌い、特に待ち時間が10時間もかかることがあり、肉体的にも精神的にも、長時間待合室に座っていることは辛いと言う。多くの高齢者は、話を聞いてくれて診断をしっかりしてくれる医者がいて欲しいと願っていると言う。

インタビューでは、ホームヘルパーは皆親切で介護をよくしてくれるが、毎回違ったヘルパーが来るのは、会話の交流も少なく、孤立してしまうと言う。システムの改善をし、同じ職員が同じ高齢者を訪問できるようにして欲しいと希望が多いのは、コミューンの管理に問題があり、改善を必要とすると報告書は指摘している。

   (ADC.DN 参照 2004年4月19日 記載)

              

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