From Stockholm
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高齢福祉社会はどこへ

  ついに、ここまで落ちたか、スウェーデンの高齢者福祉:

その4.サービスハウスの住居人、婦人の部屋の中は、小便の匂いがいっぱい:

全国紙朝刊新聞に、これでもスウェーデンの高齢者福祉かと、信じられないスキャンダルが記載された。スキャンダルを暴露したのは、2003年1月22日発行のDNである。あまりに信じがたいスキャンダルであるがため、このサイトを記載するにあたり、DNをはじめ、新聞に記載された高齢者福祉施設受け持ち区の社会福祉課、高齢者福祉インスペクターなど関係者に確認をしたところ、事実に間違いなく、ここに記載するものである。

ストックホルム市内の中央地区にあたる、ロースラグスガータンにある、サービスハウス・ヴァーデュレンス(Vädurens servicehus)に住む90歳の痴呆症の婦人の小さな一部屋、婦人がしているオムツから小便がたれ落ち、部屋の中の床は濡れたままで色あせている。手押し車も垢に汚れ、部屋はしばらくの間掃除もされてない状態で、ところどころ濃い茶色の汚れが残っており、とても普通の施設内の部屋とは思えない状況である。

キッチンの床には、食事の残り物がこぼれており、冷蔵庫の中はカビが生えた食料品の残りがある。部屋全体は、汚物の匂いでプーンと鼻をつく。DN記者が訪問した時には、汚れた匂いのするモーニングコートわ日中にもかかわらず着ていたと言う。

部屋の中にある家具は、埃が残ったまま、いつ掃除をしたのかと思うほど汚れている。窓は開かれたことがないのか、とにかく部屋全体は異臭で長くはいられない。
この婦人には家族がいない、独身者である。
部屋を訪問したDN記者の説明である。

このサービスハウスを経営する会社は、ここ数年間スキャンダルで有名な民間企業である。社会福祉局からの数回に渡る注意勧告にもかかわらず、問題解決されることなく、この企業が経営する高齢者福祉施設は、現在も全国各地で経営を続けている。

婦人のたった一人の身内である、婦人の弟の娘が以前訪問した時に、あまりのひどさに見かねて、施設の職員と管理責任者に改善を訴えたが、全くいままで相手にされなかったと言う。さらにストックホルム市のコミューン区域の福祉課の責任者にも直接に訴えをしたが、なんらの助けにはならなかったと言う。

DNの新聞記者がスキャンダル記事を書いた後、関係する責任者達は、責任回避の説明をしている。問題は、レックス・サラという法律があり、職員は高齢者施設または、身体障害者施設などにおいて、問題が発生した場合は、届出をしなくてはならないと決められているにもかかわらず、この施設の職員達はなんらの届出もしていないことが判明した。

スキャンダルが記載された当時は、コミューンの福祉責任者や政治家たちは、何も知らなかったと説明していたが、後日の調査で、施設長、同地区担当の福祉課および福祉担当の政治家たちは、知っていながらなんらの対策をしていなかったことが判明、国の機関である社会庁は、正式に実情調査をすることに決定した。

民営化による高齢者福祉の現状を語る、典型的な一例である。少なくてもエーデル改革前には、このような問題は非常にまれであったと、スキャンダルの確認電話をした時、福祉課担当者は説明した。

  (DN 参照。コミューン高齢者福祉課、高齢者インスペクター等に電話確認
   2003年1月27日 記載 )
                

              

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