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高齢福祉社会はどこへ (2004年)

                
88歳のマルタ元気過ぎてサービスハウス入居拒否される:

ストックホルムの郊外にある、ヤールデット・サービスハウスの近くに住む、88歳の女性マルタは、足腰が弱く倒れやすくなり、近くのサービスハウスに空き部屋がある事を知り、入居希望の申請を提出したが、同地区の社会福祉課は入居には元気過ぎるとして拒否された。

マルタは、長期のリューマチ病を持ち、手足の不自由に加えて、最近では足腰も弱くなり、自分のアパート内で何回も転倒、娘が何か事故が発生してもすぐに援助ができないとして入居申請したもの。しかし、サービスハウスの経費節約で入居条件は厳しくなり拒否されたが、その反面ストックホルム・コミューンのサービスハウスは、入居者が少ないとして、高齢者住宅に改造をすすめており、現実を完全に無視している政治的な活動の影響にすぎず、本当に介護を必要とする高齢者をないがしろにしていると娘は強く抗議、県の行政裁判所に社会福祉課の入居拒否の無効を告訴した。

ちなみに、ストックホルム・コミューンの社会福祉課は、17のサービスハウスを入居者不足を理由に高齢者住宅に改造、しかし、社会法では、国は介護を必要とする高齢者に3ヶ月以内にサービスを提供しなくてはならないと規定している。

サービスハウスの一人当たりの経費は、年間約40万クローネであり、コミューンの計画している在宅介護、ホームヘルプの方が明らかに経費は安い。

ストックホルム・コミューンの管轄内では、65歳以上の高齢者の90%が在宅生活をしており、その内の90歳以上が約50%を、その残りがなんらかの高齢者施設に入居している。

1992年のエーデル改革後、病院は経費節約で治療した高齢者や身体障害者を、コミューンの受け入れ体勢が整っていないにも関わらず退院させ、施設に入居できないため介護を必要しているにも関わらず、自宅生活をせざるを得ず、ホームヘルパーによる介護に頼っているのが現状であり、現在の行政のあり方に厳しい批判がなされている。

スウェーデン国内では、1991年から2001年に80歳以上の高齢者は22%増加、90歳以上が57%に増加、1991年に80歳から84歳までの高齢者の25%がホームヘルプのサービスを受けたいたが、10年後には13%に減少。

  (SOS 参照 2004年8月1日 記載)

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