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高齢者福祉の民営化

 
高齢者施設に入居希望者は増加、しかし何時入居できるのか??

エーデル改革の後、各コミューンでは、高齢者福祉は以前、国の担当であったものが、改革後コミューンの担当となった時、高齢者への福祉はそれほど問題なく引き継ぐことができるものと楽観していた。そして各コミューンの政治家たちは、先を争うように民営化を進めてきたが、社会経済の不況と、各種の経費増加に伴い、高齢者福祉改善への予算捻出が困難になってきた。

高齢者の増加により、介護を必要とする高齢者、そして施設の入居を希望する高齢者は年々増加の一途をたどっている。しかし高齢者施設や住居の建設は進んでいない。入居待ちをしている高齢者の実態を調べてみた。

スンディビィベルグ(Sundbyberg)コミューンの場合、ここ三年間で入居待ちしている高齢者の数は、20人から69人へと増加している。社会福祉課は、人口計算の間違いが原因だと説明しているが、このコミューンの高齢者の増加は、新規に入居してきた高齢者は少なく、もともとこのコミューンに住んでいた高齢者たちがほとんどである。

新しい高齢者住宅を2003年に建設予定であったが、すでに現在住居不足となっている。このコミューンに長く住んでいるという、80歳になる女性、マルタ スベン(Martta Sven)とイリス カールソン(Iris Karlsson)は、運が良く昨年(2001年)の夏に、同コミューンの高齢者施設オステルゴールデン(Östergården)にようやく入居することができた。

しかし入居待ちはとても長がかった。カロリンスカ病院の医師が、診断書と推薦書を記載してくれなかったら、待ち時間はもっと長いことだったろうと、医師に感謝したいと話す。

それでは何年待っていたのかと質問、マルタは何回も足の手術をし、素行困難であり、移動には車を利用、介護も必要としているのにもかかわらず、申し込みをしてから7年間待ったという。

以前は5階建てのアパート暮らしで、外出も大変であったが、今は施設の職員の介護と援助があり、安心して夜も良く寝られるようになったという。しかし、同じアパートに住んでいる話仲間だった高齢の女性はまだ入居できず、その人のことが心配だと話す。

高齢者が入居待ちしているのは、このコミューンに限るものではなく、国内のほとんどのコミューンでは、高齢者の入居待ちが多く、施設不足と職員不足から、解決できる可能性はほとんどない状態である。

(2002年2月22日 記載)


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