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報道オンブツマン(PO)
スウーデン報道倫理審判委員会 ( the
Swedish Press Council )又の名は名誉法廷 (
Court of Honor, POn ) が創設されたのは1916年のことであった。この種の法廷としては世界で最も古い。ナショナルプレスクラブ
( PK )、ジャーナリスト組合 ( SJF )それに新聞発行者協会(
TU )三者が共同設立者となった。
POnの構成は、裁判官がひとり議長となる。あと上記三団体PK,SJFそれにTUから、それぞれ一人づつの代表者。あと一般市民代表は、新聞の発行者や関係団体とまったく無縁の人でなければならない。
報道オンブツマンという役職は、1969年11月1日に設けられた。それは、特別の三人委員会によって選任されるが、その三人の委員のうち報道関係代表は一人だけである。この新しいPOの職創設以前には、新聞の良識ある倫理にそむいているという苦情は、上記の報道倫理審判委員会
( POn )に対して申し立てられていた。しかし、今日では、苦情はまがPOに申し立てられる。POはまた自発的に問題を取り上げることが出来る。
ある新聞記事が良識ある報道倫理に背いていると感じる人は、誰でも、その関心さえあれば自由にPOに申し立てすることが出来る。ただ、その件について、苦情が取り上げられ当の新聞社に対する非難が行われようとする段になる前には、問題の記事によって迷惑を受けた関係者自身による同意が必要である。
POに苦情が申し立てられると、POは、まず当の新聞紙上での訂正、または反論の掲載というかたちで解決の可能性を探る。この目的のために、POは当の新聞社と接触する。所望の形での解決が得られない場合は、もしPOがそこに良識ある報道倫理からの逸脱ありと判断するならば、審問
( inquiry )を始める。まず、当の新聞社の編集責任者の考えをただすことから始まる。
審問を終わってからPOは三っの途のうちどれかを選ぶ。
- 新聞社を非難するまでの正当な根拠は得られなかったと判断する。
- 得られた根拠は十分なので、報道倫理審判委員会にその件を持ち出して決定を仰ぐ。
- 良識ある報道倫理に背いているが、その逸脱の同意が報道倫理委員会に申し立てるほどではないと判断される場合、Po自身が新聞社を非難する意見表明をおこなう。
POおよびPOnによる吟味と決定がおこなわれた後、なお不満の場合、通常裁判所に提訴することはもちろん自由である。POへの苦情申し立ては無料である。Poは、また、一般市民から報道倫理について問合せを受ければそれに答えることになっている。良識ある報道倫理に背いたという判定を下された新聞社は、そのPOnもしくはPOの意見を、一字一句そのまま紙上に掲載するならわしである。同時に、ある金額の科料を納入する。
Po職が創設されてから、申し立てられる苦情の件数は急に増えた。1977年には420件であった。苦情が申し立てられるのは、刑事手続きにかかわる報道の仕方、また、個人のプライバシーに立入る報道の仕方についての件が多い。申し立ての約2割がPOnにまで持ち上げられた。その他はPO段階で処理済となった。処理区分はいろいろである。例えば苦情申し立ても十分な理由づけに乏しかったとか、新聞社側が訂正記事を出した、というようなことである。1994年には苦情申し立てが410件で、苦情が認証されたのはその内53件であった。1995年現在職員は5名のみである。
最近の苦情統計は、調査中判明次第にここに記載いたします。
(2002年4月20日 記載)
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